写真提供:株式会社神戸製鋼所
概要
LNGサテライト設備は、LNG大規模基地からタンクローリーで輸送されたLNGを貯蔵し、消費地でガス化して供給するものです。LNGはC02の排出量が化石燃料の中で最も少なく、地球に優しいエネルギーです。また、重油とのコスト比較でも十分にメリットがあることから、LNGに燃料転換する動きが加速しています。当社はこれまでの中型、大型LNG設備で培ったノウハウをいかし、小型LNGサテライト設備を標準化しました。
主な特長
設計の標準化
- 設計~運転開始まで10カ月以内で対応可能
- LNG貯槽容量:80KL以上のサテライト設備は10カ月
- LNG貯槽容量:60KL以下のサテライト設備は9カ月で対応可能
- システムフ口ー、機器仕様を標準化することによる工程の短縮
省スペース化
- 当社従来比30%の省スペース化を実現
- お客様の敷地制約・制限に対しフレキシブルに対応
- 自社製機器(LNG貯槽、LNG気化器)の特長を生かした最適配置
容易な運転操作
- 運転操作性を考慮した弁配置設計
- LNG受入れ時のパージ作業の簡略化
- 3D-CADを用いた設計による弁操作・配置の最適化
サービス体制
- 計画段階からのフルサポート体制(法規制対応を含む)
- 豊富な実績からの最適計画のご提案
- 定期点検等の充実したアフターサービス体制化
オプション対応
- お客様のさまざまなご要望に対応可能
- 大容量貯槽ヘの対応
- LNG口ーリー複数車同時受入れ
- 高性能空温式LNG気化器
- LNG受入れの自動化
設備仕様
主要機器
LNG貯槽:40、50、60KL(真空断熱タイプ) 80、100、120KL(パーライト断熱タイプ)
LNG気化器:0.3、0.5、0.7、0.9t/hr(温水式)
機器配置
機器個数の最小化/省スペース化
横型温水式LNG気化器採用によるバルブスペースの階層化(バルブスタンドを気化器上部に配置)
個別の敷地形状・制約につきましては別途、ご相談に応じます
設備導入のご提案
標準モデル例
当社が推奨する、標準組合せ例。代表的な標準モデル例を以下に示します。
LNG使用規模(t/年) | 3,000 |
---|---|
平均使用率(t/日) | 10(300日/年ベース) |
設備型式 | EN-3000 |
LNG貯槽(KL) | 80(パーライト断熱タイプ) |
LNG気化器(t/hr) | 0.5×2基(温水式) |
必要スペース(mxm) | 9×14 |
標準器組合せ例
LNG使用量に応じた標準機器の組合せ例は以下に示す通りです。標準以外の組合せも対応可能です。
LNG使用規模(t/年) | 1,000 | 2,000 | 3,000 | 4,000 | 5,000 |
---|---|---|---|---|---|
平均使用率(t/日) | 3.3 | 6.6 | 10.0 | 13.3 | 16.7 |
LNG貯槽(KL) | 40 (真空断熱タイプ) | 60 (真空断熱タイプ) | 80 (パーライト断熱タイプ) | 100 (パーライト断熱タイプ) | 120 (パーライト断熱タイプ) |
LNG気化器(t/hr) | 0.3(温水式) | 0.5(温水式) | 0.5(温水式) | 0.7(温水式) | 0.9(温水式) |
必要スペース(mxm) | 8.5×13.0 | 8.5×13.0 | 9.0×14.0 | 9.0×14.0 | 9.0×14.0 |
標準工期
発注から試運転完了までは約10カ月で!
標準モデルでの製作工程は以下の通りです。標準の工期は、ご発注~試運転完了まで9~10カ月となりますが状況によっては工期短縮のご相談にも応じます。