60年のあゆみ
1962年4月、神戸寿鉄工として発足したコベルコE&Mは2022年で60周年を迎えました。
製鉄所における機器製作や工事を中心に事業を始めた当社は、エンジニアリングやメンテナンスに事業を拡張しながら、「総合エンジニアリング会社」として発展を続けてきました。
ここに、創業から今日に至る60年のあゆみをご紹介します。
1962-
神戸寿鉄工株式会社 創業
高度経済成長期を迎え、日本は戦後からの復興、経済発展を遂げていきます。
日本人の生活が大きく変わり始めた時代と言えるでしょう。
日本中が東京オリンピック開催・東海道新幹線開通と、未来への期待に沸く中、当社は1962年に神戸寿鉄工株式会社としてスタートを切りました。
株式会社神戸製鋼所 神戸製鉄所、加古川製鉄所ならびに 高砂製作所の機器製作および工事を中心に事業を開始。
1967年、神戸製鋼所 加古川製鉄所の建設にとりかかる。また1968年には先行して建設に着手していた厚板工場が完成した。
1957年、神鋼プラント建設株式会社の前身である、神鋼工事株式会社が設立。
1970・1980-
加古川製鉄所 完成
「人類の進歩と調和」をテーマに「日本万国博覧会 EXPO'70」が開催された1970年代は、戦後の経済成長が頂点を極めた年代でした。工業発展が加速する中、1970年には神戸製鋼所の加古川製鉄所が完成。当社も建設の一翼を担いました。
1980年の後半からバブル経済が始まり、日本全体が空前の好景気に。そして、時代は平成へと移り変わります。
1970年、加古川製鉄所が完成。
1975年、神鋼工事株式会社は神鋼プラント建設株式会社に社名変更した。神戸製鋼所との緊密な連携を進める一方、不況の影響を受けにくい公共事業への積極的なアプローチと、従来から推進してきた工事作業の効率化・合理化が実を結び、オイルショックの影響を最小限に止め、景気回復後の発展へのステップとなる。
1990-
震災からの復興
さらなる事業拡大へ
バブルが崩壊し、「失われた10年」の始まりの年となりました。
1995年には阪神・淡路大震災が発生し、神戸製鋼所の神戸製鉄所が甚大な被害を受けた中、当社も復旧作業に尽力。
その結果、神戸製鋼所関係各所の協力のもと、わずか2か月半で、製鉄所の心臓部である高炉の復旧を成し遂げました。
1991年、コベルコメックス株式会社と合併し、神鋼メックス株式会社に社名変更した。
神戸製鋼所 加古川製鉄所、神戸製鉄所から設備保全および合理化工事の業務移管と410名の出向により、総合エンジニアリング会社としての体制を整備。
1993年7月には本社を加古川市から播磨町に移転するとともに、一色事業所を閉鎖、播磨事業所への移転を完了。
1993年6月 営業本部を設置
1993年10月 東京営業所を開設
1994年 溶接士訓練センター開設
1996年4月、子会社として、メックス商事(現・コベルコE&Mサービス)を設立。
また、1996年には第一回 神鋼メックス技術技能競技大会を開催。技術技能を大切にする企業としての姿勢を内外にしめした。2022年度の第27回技術技能競技大会に至るまで、毎年度欠かすことなく開催されている。
全社員が一丸となって顧客の要望に応えていくべく取り組んだ結果、当社の事業内容はより一層の広がりをみせ、技術技能も高まっていきます。
2000-
IT・環境ニーズに応える
事業変革
2008年、リーマン・ショックの影響で日本も大きな打撃を受けました。この頃からスマートフォンの普及により「IT革命」が本格化していきます。一方で、「愛・地球博」の開催やクール・ビズの推進など、地球規模の環境問題への意識が高まりを見せてきました。
大きく変容する顧客のニーズにあわせて、当社も変革を進めていきます。
水素ステーション燃料電池自動車を支える水素ステーションのトータルエンジニアリングへの取り組みを開始。燃料電池自動車に水素を供給する水素ステーションは、燃料電池自動車の普及に欠かせないインフラとして、設置箇所の増加が期待されている。
大気常時監視システム「大気中のさまざまな物質の測定結果を住民へホームページで伝える」「光化学オキシダント緊急発令時に関係者へ一斉通知する」など、自治体の業務内容に応える大気常時監視システムを構築、自治体向けトップシェアの構築実績を築く。
2002年 名古屋営業所を開設
2002年 IPP1号・2号稼働開始
2003年 神戸事業所 大安出張所を開設
2004年、神鋼プラント建設株式会社と合併し、株式会社神鋼エンジニアリング&メンテナンスへ社名を変更。
2005年、KOBE EN&M VIETNAM Co.,Ltd(子会社)を設立
2010-
見えてきた働き方改革のきざし
2011年に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)は甚大な被害をもたらしましたが、ボランティアなど人々の助け合いの力が再認識され、「絆」という言葉が注目を集めました。
2012年には東京スカイツリーが竣工され、平成から令和への改元が行われた2019年には、働き方改革関連法の順次施行が始まりました。
2011年4月、ワーク・ライフ・バランスの実現に取り組むワーキンググループ「WPW」(work-life balance planning for wise employee)が発足。
「年齢や性別に関わりなく、誰もがやりがいを持って働ける職場の実現」に向けて活動を続けている。
2015年、公益財団法人日本生産性本部と東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野が協同して設立した「健康いきいき職場づくりフォーラム」による「健康いきいき職場スターター認証」を取得。
2017年、経済産業省が定める、地域の健康課題に即した取組や日本健康会議が進める健康増進の取組をもとに、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を顕彰する「健康経営優良法人認定制度」によるホワイト500の認定を受ける。2022年度に至るまで、6年連続認証中。
2020-
コロナ禍で加速するデジタル化
2019年に発生した新型コロナウイルス感染症は世界的規模で拡大し、外出行動の抑制や3密(密閉・密集・密接)を避けた新しい生活様式が定着してきました。
この影響で非接触・非対面による活動が可能なデジタル化が、様々な分野で加速。当社もカーボンニュートラルの推進・新規事業創出・DX等を推進していきます。
2020年、溶接のバーチャルトレーニングサービス「ナップ溶接トレーニング」をイマクリエイト株式会社と共同開発。VRで効率的に溶接技術を習得できるとして、企業・学校より高評価を頂いています。
2022年、株式会社コベルコE&Mへ社名変更